断熱・環境・その他建築を取り巻く様々な観点から、今後ルピナスハウスはどのように建築に向き合うか。
ただただ高気密高断熱な住宅というだけの住宅では人が一生を過ごすにはあまりにも味気ない。
セオリーに縛られることなく本質的な家づくりは何かを模索していたところ、ターニングポイントとなる出会いが秋田にありました。
このモデルハウスの設計を行ったのは秋田県を拠点とするもるくす建築社の佐藤氏。
手がける建物の多くは、寒冷地である秋田県を中心に、人が生活するうえで必要な温熱環境は担保したまま、本来人間が持つ恒常性を大切にした「ゆらぎ」と共にある建築が印象的でした。
断熱性能や気密性能、機械的な設備や性能値などが取り沙汰され指標となりやすい今。
そこがゴールではなく、人が気持ちよく過ごせるという根幹部分に軸がある建築は、どことなく情緒的で自由さを感じ、建物の空間は気持ちよく、この体感を指標にしたいという思いから、佐藤氏の設計による千葉県でのプロトタイプとしてこのプロジェクト(モデルハウス「TANHUT」)が始まりました。
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